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通訳者は現場でどんな緊張を感じるのか?

通訳の仕事と聞くと「語学力さえあればできるのでは?」と思われる方も少なくありません。ですが、実際の現場では通訳者は常に独特の緊張感と向き合っています。その緊張は、ただの不安ではなく、集中力を極限まで高めるための“適度なプレッシャー”でもあります。


瞬時の判断へのプレッシャー

同時通訳では、話者の言葉をわずか数秒遅れで訳す必要があります。聞き取った瞬間に文脈を理解し、正確で自然な表現に変換する作業には、常に「遅れてはいけない」「意味を取り違えてはいけない」というプレッシャーが伴います。


専門用語や数字の緊張感

ビジネス会議や国際会議では、専門用語や統計数字が頻繁に出てきます。1つの数字の誤訳が意思決定に影響を与えることもあるため、集中力を極度に研ぎ澄ましながら聞き取ります。この瞬間の緊張感は、通訳者にしか分からない独特のものです。


聴衆と依頼者の視線

通訳者は目立つ存在ではないものの、実際には依頼者や聴衆が「正しく伝わっているか」を注視しています。その期待を背負いながら声を出すため、舞台に立つ演奏家やアスリートのような緊張が走ります。


緊張を力に変える工夫

経験豊富な通訳者でも緊張がゼロになることはありません。しかし、その緊張を「集中力に変える」ことこそがプロの技。事前準備を徹底し、用語集を整え、リラックス方法を持つことで、緊張を味方につけて臨みます。


通訳者の緊張感は、実は依頼者にとっても安心材料です。「必ず正しく伝えたい」という強い責任感があるからこそ、通訳者は現場でベストを尽くせるのです。

 
 
 

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