通訳者はどうやって鍛えているの? ― プロの裏側、少しだけお見せします
- dojitsuyakucom
- 6月17日
- 読了時間: 2分
「同時通訳って、どうしてあんなにスラスラ話せるんですか?」
初めて通訳をご依頼いただく方から、こんなご質問をいただくことがあります。確かに、会話とほぼ同時に訳が返ってくる様子は、ちょっと“魔法”のように見えるかもしれません。
でも実は、そこにはかなり“地味な努力”と“職人的な鍛錬”が詰まっています。
■ 「言葉を訳す」だけじゃない、通訳者の思考法
プロ通訳者が日々鍛えているのは、語学力だけではありません。実は、
一瞬で文の構造を見抜く力
あいまいな言い回しを明確な意味に変える判断力
相手の意図を、空気ごとつかみ取る感覚
こういった**“頭の瞬発力”**がとても重要なのです。
ですから通訳者は、ただの語学オタクではなく、**「考えるプロ」**でもあります。
■ 日常のすべてがトレーニングになる
例えば通訳者がやっている「地味だけど効く練習」の一つに、テレビを見ながら「今のセリフ、英語でどう言おう?」と即座に訳す癖をつける、というものがあります。
天気予報、経済ニュース、ドラマ、スポーツ中継――何でも素材になります。
これにより、語彙だけでなく、状況判断やニュアンスの切り替えも養われていくのです。
■ 翻訳との違いからわかる「通訳者らしさ」
よく「翻訳と通訳はどう違うんですか?」と聞かれます。翻訳は、文章を時間をかけて訳しますが、通訳は一発勝負。迷っている暇はありません。
だからこそ、通訳者は“話しながら考える”訓練を徹底的に積みます。そのための練習法には、たとえば:
シャドーイング(音声を真似て話す)
リプロダクション(聞いた内容を自分の言葉で再構成)
逐次通訳メモ法(記号や構造を用いた独自のメモ技術)
など、独特の技法がたくさんあります。
■ 私たちの通訳サービスが大切にしていること
通訳者が普段からこれだけの準備とトレーニングを重ねているのは、お客様の言葉を、責任を持って届けるためです。
当社では、そんなプロ意識を持った通訳者がチームで対応しています。ご依頼内容に応じて最適な人材・通訳方式をご提案し、スムーズな国際コミュニケーションをお手伝いします。
■ 通訳サービスのご相談はお気軽に!
「何から相談していいかわからない…」という方も、まずはお気軽にご相談ください。法人・自治体向けのオンライン同時通訳対応や専門分野通訳者の手配など、目的やご予算に応じたご提案をいたします。
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