top of page

通訳者の声の出し方の工夫

通訳者の仕事は「聞く力」「理解する力」だけでなく、「声を通して伝える力」も非常に重要です。どれほど正確に訳しても、聞き手にとって聞き取りにくい声であれば、その価値は半減してしまいます。実際、プロの通訳者は声の出し方にも細心の注意を払っています。


相手に届く声を意識する

通訳者は舞台俳優やアナウンサーのように、クリアで安定した声を出すことを心がけます。特にオンライン会議や同時通訳ブースではマイクを通すため、声がこもらないように口の開け方や呼吸の仕方を工夫しています。


聞き手を疲れさせない声

通訳は数時間にわたることも珍しくありません。単調な声では聴衆が疲れてしまうため、適度な抑揚をつけ、自然なリズムで話すことが求められます。決して「演技」ではありませんが、情報を分かりやすく届けるための表現力が欠かせません。


速さと間合いのバランス

同時通訳は話者に遅れずについていく必要がありますが、早口すぎると聴衆が追いつけません。プロの通訳者は、内容を落とさずにテンポを整え、聞き手が理解できる速度を維持する訓練を日常的に行っています。


喉を守るセルフケア

声は通訳者にとって最大の武器。長時間の業務に備えて、こまめな水分補給や発声練習、喉を痛めないための生活習慣(加湿・睡眠・食事)にも気を配っています。

通訳者の声は単なる「訳の音声」ではなく、依頼者のメッセージそのものを伝える大切な要素です。声を通じて伝わる安心感や説得力は、通訳サービス全体の品質にも直結します。

 
 
 

最新記事

すべて表示
通訳現場あるある(司会者編)

〜司会のひと工夫で、通訳はここまで変わる〜 同時通訳や逐次通訳が入る会議では、実は 司会者の役割がとても重要 です。通訳者の力量だけでなく、進行の仕方ひとつで、会議の分かりやすさは大きく変わります。 今回は、通訳現場でよくある「司会者あるある」をご紹介します。 「では、どうぞ」で突然始まる 通訳者にとって少し緊張する瞬間があります。 司会者が何の前触れもなく「では、どうぞ」と登壇者に振るパターンで

 
 
 
通訳現場あるある(機材編)

〜同時通訳は“声”だけでは成り立たない〜 同時通訳というと、通訳者の語学力や瞬発力に注目が集まりがちです。しかし実際の現場では、 機材と音響環境が品質の半分を決める と言っても過言ではありません。 今回は、通訳現場でよくある“機材あるある”をご紹介します。 「音が悪いと、すべてが難しくなる」 同時通訳の原則はシンプルです。 聞こえなければ、訳せない。 マイクが遠い、会場が反響している、ノイズが混じ

 
 
 
通訳現場あるある(自治体編)

〜行政案件ならではの空気感〜 企業の商談とは少し違い、自治体主催の国際会議や海外ミッション、行政視察の現場には独特の“あるある”があります。同時通訳・逐次通訳の現場でよく見られる、自治体案件ならではの光景をご紹介します。 「公式な一言」に全神経が集中する 自治体案件では、首長や幹部の発言に“公式性”があります。 ・表現が強すぎないか・ニュアンスが変わらないか・外交的に問題がないか 通訳者は単に意味

 
 
 

コメント


お問い合わせ

無料見積もり、ご相談は右記のフォームより

お問い合わせください。

150-0043

東京都渋谷区道玄坂1-16-6 二葉ビル8b

  • X
  • スレッド
  • Instagram

メッセージが送信されました。

bottom of page