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通訳者ってどんな勉強をしているの?

〜語学力だけじゃない、プロの通訳者の学び〜


「通訳者って、やっぱり帰国子女なんですか?」「英語がペラペラなら、すぐなれるんでしょ?」


通訳の仕事について、そんなふうに言われることがあります。でも実は、通訳者の多くは日々コツコツと“勉強”を積み重ねている努力家たちです。


語学が得意なのはもちろんですが、通訳の現場ではそれだけでは対応できないこともたくさん。今回は、プロの通訳者たちがどんなふうに勉強しているのか、その舞台裏を少しだけご

紹介します。


「聞く」訓練が基本中の基本

通訳者のトレーニングで最も基本的なのが「シャドーイング」と呼ばれる練習です。これは、英語や日本語の音声を聞きながら、1〜2語遅れてそのまま口に出していくトレーニング。


同時通訳のような“話を聞きながら訳す”スキルは、まさにこの延長線上にあります。慣れるまではなかなか大変ですが、集中力と反応力を鍛えるには欠かせない練習なんです。

「知らない話題」を調べるのも日常


通訳者は、毎回違う分野の会議やイベントに呼ばれることもあります。ITや医療、法律、農業、エネルギー…。知らない言葉が出てくるのは当たり前。


だからこそ、事前のリサーチ力が勝負。ニュースをチェックしたり、専門用語を集めて用語集を作ったりと、テーマに合わせた“勉強”は毎回ゼロからスタートです。


好奇心がなによりの原動力

実は通訳者にとって一番大事なのは、「言葉が好き」よりも**「人の話を聞くのが好き」「新しいことを知るのが好き」**という気持ちかもしれません。

知らないことを学ぶ楽しさ、難しい話を“わかるように伝える”達成感、そして、異なる言語の間に立って橋渡しをするやりがい。


そんな日々の中で、通訳者は今日も「聞いて」「調べて」「話す」訓練を続けています。


おわりに

通訳は、華やかなようでいて実は地道な仕事。でもその裏には、ひとつの言葉も聞き逃さず、正確に伝えるための準備と努力があります。

「通訳ってかっこいいけど、実際どんな人がやってるの?」そんな疑問のある方に、少しでも舞台裏を感じていただけたら嬉しいです。

同時通訳や逐次通訳にご興味のある方、また企業や自治体で通訳が必要な方も、ぜひお気軽にご相談ください!

 
 
 

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