通訳者が現場に持参する必需品
- dojitsuyakucom
- 8月23日
- 読了時間: 2分
同時通訳や逐次通訳の現場では、通訳者はただ「声を出す」だけではありません。限られた環境の中で最高のパフォーマンスを発揮するために、さまざまな必需品を持参しています。今日は、その一部をご紹介します。
ノートとペン
逐次通訳では特に欠かせないアイテム。話の流れや数字、固有名詞などを瞬時にメモできるよう、専用のノートと書きやすいペンを用意しています。通訳ノートは独特の略語や記号でいっぱいです。
ノイズキャンセリング・ヘッドホン
同時通訳の現場ではブースがある場合もあれば、簡易的な環境の場合もあります。雑音をできるだけ遮断し、話者の声に集中できるよう、高性能なヘッドホンを愛用する通訳者も多いです。
水と喉ケア用品
通訳は声を酷使する仕事。水のボトルや、のど飴、ハーブティーなどを常に持参し、喉のコンディションを保つ工夫をしています。
IT機器とバックアップ
最近はオンライン会議やハイブリッド形式も増えており、ノートPCやタブレットを携帯することも一般的になりました。辞書アプリや用語集をすぐに参照できるようにし、さらにトラブルに備えて予備のイヤホンやケーブルを持ち歩く人もいます。
エネルギー補給
長丁場の会議では集中力が切れないよう、チョコレートやナッツなどの軽食を忍ばせておくことも。「頭の燃料」となる糖分は大切な味方です。
表には出ない小さな工夫の積み重ねが、通訳の品質を支えています。クライアントの方から見ると気づかない部分ですが、こうした「準備の準備」があるからこそ、現場で安心して通訳を任せていただけるのです。
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