top of page

通訳現場あるある(依頼者編)

〜通訳会社から見る“よくある光景”〜

同時通訳や逐次通訳の現場では、通訳者だけでなく、依頼者側にもさまざまな“あるある”があります。もちろんどれも悪意があるわけではなく、初めて通訳を依頼する中で自然に起こるものです。

今回は、通訳会社の視点から見た「依頼者あるある」をご紹介します。


「まだ内容は固まっていませんが…」から始まる

これは非常によくあります。

会議の目的も、参加者も、形式も、まだ流動的。でも日程だけは決まっている。

実はこれはまったく問題ではありません。むしろ通訳会社としては、早い段階で相談していただけるほうが助かることも多いのです。


「資料は直前にお送りします」

忙しい現場では仕方のないことですが、資料が本番直前に届くのもよくある光景です。

通訳者は限られた時間で全力で読み込みますが、本音を言えば「少しでも早いと嬉しい」です。

未完成版でも十分価値があります。


「とりあえず英語でお願いします」

実は英語と一口に言っても、アメリカ英語、イギリス英語、アジア圏の英語など、背景はさまざまです。

参加者の国籍や業界が分かると、通訳者の準備はより的確になります。


通訳が入ることを会議中に忘れる

会議が盛り上がってくると、話すスピードが上がり、発言が重なり、通訳の存在が“意識の外”に行ってしまうことがあります。

これは本当にあるあるです。

司会者が一言「通訳が入っていますので少し区切りながらお願いします」と言うだけで、状況は大きく変わります。


「通訳がいるから安心」となる瞬間

そして最後に、とても良いあるある。

会議の途中で依頼者がふっとリラックスし、通訳に身を委ねているのが伝わる瞬間があります。

発言が自然になり、議論が活発になり、会議の空気が柔らかくなる。

この瞬間は、通訳会社としても嬉しいものです。


まとめ

依頼者あるあるは、失敗談というよりも、通訳サービスを初めて使う中で生まれる自然な現象です。

大切なのは、・早めに相談すること・途中情報でも共有すること・通訳が入っている前提を忘れないこと

これだけで、同時通訳・逐次通訳・オンライン通訳の質は安定します。

通訳は“特別なもの”ではなく、会議を成立させるためのインフラの一つ。

依頼者と通訳会社が同じ方向を向いたとき、会議は驚くほど滑らかに進みます。

 
 
 

最新記事

すべて表示
通訳現場あるある(司会者編)

〜司会のひと工夫で、通訳はここまで変わる〜 同時通訳や逐次通訳が入る会議では、実は 司会者の役割がとても重要 です。通訳者の力量だけでなく、進行の仕方ひとつで、会議の分かりやすさは大きく変わります。 今回は、通訳現場でよくある「司会者あるある」をご紹介します。 「では、どうぞ」で突然始まる 通訳者にとって少し緊張する瞬間があります。 司会者が何の前触れもなく「では、どうぞ」と登壇者に振るパターンで

 
 
 
通訳現場あるある(機材編)

〜同時通訳は“声”だけでは成り立たない〜 同時通訳というと、通訳者の語学力や瞬発力に注目が集まりがちです。しかし実際の現場では、 機材と音響環境が品質の半分を決める と言っても過言ではありません。 今回は、通訳現場でよくある“機材あるある”をご紹介します。 「音が悪いと、すべてが難しくなる」 同時通訳の原則はシンプルです。 聞こえなければ、訳せない。 マイクが遠い、会場が反響している、ノイズが混じ

 
 
 
通訳現場あるある(自治体編)

〜行政案件ならではの空気感〜 企業の商談とは少し違い、自治体主催の国際会議や海外ミッション、行政視察の現場には独特の“あるある”があります。同時通訳・逐次通訳の現場でよく見られる、自治体案件ならではの光景をご紹介します。 「公式な一言」に全神経が集中する 自治体案件では、首長や幹部の発言に“公式性”があります。 ・表現が強すぎないか・ニュアンスが変わらないか・外交的に問題がないか 通訳者は単に意味

 
 
 

コメント


お問い合わせ

無料見積もり、ご相談は右記のフォームより

お問い合わせください。

150-0043

東京都渋谷区道玄坂1-16-6 二葉ビル8b

  • X
  • スレッド
  • Instagram

メッセージが送信されました。

bottom of page