top of page

通訳現場あるある(トラブル編/笑える編)

同時通訳や逐次通訳の現場は緊張感に満ちていますが、時に予期せぬ“トラブル”や、思わず笑ってしまう“かわいらしい混乱”が起こることもあります。

ここでは、実際の現場でよくあるトラブルと、笑って済ませられるタイプのエピソードをご紹介します。(もちろん機密の範囲内で)


マイクが入っていない問題

オンラインでも対面でも頻発するのがこれです。登壇者が熱心に話しているのに、通訳者には

無音

という状況。

司会者が「すみません、マイクが入っていません」と指摘した瞬間、会場全体がちょっと和みます。

オンライン通訳ではこれがさらに頻出します。


予期せぬ参加者追加で通訳チャンネルが足りない

Zoom通訳では、参加者が急に増えることがあります。運営が焦る中、通訳者は冷静にチャンネル設定を案内し始める――まるでITサポートのような瞬間です。


通訳者が“お出汁”問題に出会う

日本の文化や食の会議では

出汁旨味おもてなし

など、翻訳難度の高い言葉が突然出てきて、通訳者同士で「来た来た」「この回避不能の単語!」と目で笑うことがあります。

結果としてdashi brothとかumami flavorみたいに上手く訳されるのですが、現場ではちょっとしたイベントです。


固有名詞の“不意打ち”

海外の登壇者が突然、「XXさんとYYさんに感謝したいと思います」と言い出し、誰?どちらの部署?何語?スペル?の嵐。

通訳者は慣れていますが、毎回ちょっとしたスリルがあります。


“笑いのタイムラグ”は現場での名物

同時通訳でも、通訳が発話するまで数秒のギャップがあるため、会場内に“笑いが二度来る”現象が生まれます。

最初に原語側が笑い、数秒後、通訳チャンネル側が笑い、そのズレを見て登壇者が微笑む――これもある種の国際会議の風景です。


オンライン会議の“猫の乱入”

コロナ期以降、オンライン会議では猫・犬・子ども・謎の生活音の乱入が定番になりました。

通訳中に猫がカメラに近づき、スピーカーが思わず「sorry, my cat…」と言った瞬間、会議全体が和みます。

通訳者も笑いを堪えつつ、訳します。


資料と中身が一致しない問題

スライドはAを説明しているのに、登壇者はBを熱弁している。

聞き手は混乱しますが、通訳者は経験値で「今は口頭の話を優先」と切り替えます。

この瞬間は、現場関係者だけが知る“通訳者の高度な瞬発力”です。


まとめ

通訳現場のトラブルは必ずしも悲惨ではなく、人間味とユーモアを生むことが多々あります。

重要なのは、こうした小さなトラブルが起きても通訳と運営が連携して会議を成立させること。その瞬間にこそ、通訳サービスの価値があります。

 
 
 

最新記事

すべて表示
通訳現場あるある(司会者編)

〜司会のひと工夫で、通訳はここまで変わる〜 同時通訳や逐次通訳が入る会議では、実は 司会者の役割がとても重要 です。通訳者の力量だけでなく、進行の仕方ひとつで、会議の分かりやすさは大きく変わります。 今回は、通訳現場でよくある「司会者あるある」をご紹介します。 「では、どうぞ」で突然始まる 通訳者にとって少し緊張する瞬間があります。 司会者が何の前触れもなく「では、どうぞ」と登壇者に振るパターンで

 
 
 
通訳現場あるある(機材編)

〜同時通訳は“声”だけでは成り立たない〜 同時通訳というと、通訳者の語学力や瞬発力に注目が集まりがちです。しかし実際の現場では、 機材と音響環境が品質の半分を決める と言っても過言ではありません。 今回は、通訳現場でよくある“機材あるある”をご紹介します。 「音が悪いと、すべてが難しくなる」 同時通訳の原則はシンプルです。 聞こえなければ、訳せない。 マイクが遠い、会場が反響している、ノイズが混じ

 
 
 
通訳現場あるある(自治体編)

〜行政案件ならではの空気感〜 企業の商談とは少し違い、自治体主催の国際会議や海外ミッション、行政視察の現場には独特の“あるある”があります。同時通訳・逐次通訳の現場でよく見られる、自治体案件ならではの光景をご紹介します。 「公式な一言」に全神経が集中する 自治体案件では、首長や幹部の発言に“公式性”があります。 ・表現が強すぎないか・ニュアンスが変わらないか・外交的に問題がないか 通訳者は単に意味

 
 
 

コメント


お問い合わせ

無料見積もり、ご相談は右記のフォームより

お問い合わせください。

150-0043

東京都渋谷区道玄坂1-16-6 二葉ビル8b

  • X
  • スレッド
  • Instagram

メッセージが送信されました。

bottom of page