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同時通訳の現場でよくある“ヒヤリ”と“プロ魂”


〜知られざる通訳者の世界をちょっとのぞき見〜


国際会議や多国籍のビジネスイベント、政府・自治体主催のフォーラムなど、同時通訳の現場はまさに「秒単位の真剣勝負」。

言葉の壁を越えて情報を届けるプロフェッショナルである通訳者たちは、今日も密閉された通訳ブースの中で、目に見えない汗をかいています。


今回は、そんな同時通訳の世界で、よくある“あるある”エピソードを通して、通訳者の工夫や努力、そして通訳サービスの奥深さをお伝えします。


原稿が差し替えられていた!? でも現場は待ってくれない


イベント前に共有されたスライド資料。完璧に準備した通訳者も、当日になって「最新バージョン」に差し替えられていたなんてことも。

実はこれ、同時通訳の現場ではあるある中のあるある。

通訳者は、スピーカーの話とスライドを照らし合わせながら、リアルタイムで対応します。「想定と違う話」が展開される場面でも、集中力を切らさずに訳し続ける技術が求められます。


ノイズ・雑音・ハウリング…音響トラブルは通訳の大敵

「スピーカーの声が聞こえない」「マイクが入っていない」「ノイズで音声が途切れる」――通訳機材の不備や音響の不安定さは、通訳の質に直結します。

そのため、高品質な同時通訳には専門的な機材と音声テストが不可欠です。

当社では、経験豊富な音響スタッフによる事前リハーサルや、Zoomなどのオンライン会議システムに合わせた音声設定の最適化もサポートしています。


英語が聞き取れたのに、訳せない⁉︎ 文化の壁に直面する瞬間

たとえばスピーカーがこう言ったとします。

“Let’s put that on the back burner for now.”(今はその話を後回しにしましょう)

これを直訳すると、聞き手には「バーナー…?」と意味不明になってしまいます。

言語の壁だけでなく、「文化の壁」にも瞬時に対応するのが同時通訳者の仕事

比喩や慣用表現の適切な処理も、通訳の質を大きく左右します。


通訳者も「人間」です。でも、集中は切らさない

一見涼しい顔をして仕事をしているように見える同時通訳者ですが、実際には脳の中はフル回転、心拍数も上がりっぱなしです。

だからこそ、同時通訳は通常2名以上のチーム体制で交代しながら対応します。

15〜20分ごとに交代し、もう1人がサポートに回る――これはプロの世界では当たり前のルールです。


まとめ|見えないところで支える、プロフェッショナルの仕事

同時通訳の現場には、高い言語スキルとともに、音響、運営、機材、人との連携が求められます。

そして何より、その一瞬一瞬に集中し、ことばに責任を持つ通訳者のプロ意識が、質の高いサービスを支えています。

当社では、イベントや会議の内容、目的、参加者構成に合わせた最適な通訳チーム・通訳機材をご提案いたします。初めての方も、ぜひお気軽にご相談ください。


 
 
 

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