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なぜ通訳会社は「資料をください」と言うのか? ― 通訳の質を高めるために必要なこと


同時通訳や逐次通訳をご依頼いただく際、私たち通訳会社が必ずお願いしているのが「事前資料のご提供」です。これは通訳者の準備のためだけでなく、依頼者の伝えたいことを正確に、効果的に届けるために欠かせないステップです。


でも、「当日その場で話せば通訳が何とかしてくれるのでは?」と思われる方も少なくありません。


この記事では、なぜ資料や事前情報が必要なのか、通訳サービスをより有効にご活用いただくためのポイントをご紹介します。


■ 通訳は「その場しのぎ」ではありません

通訳者はたしかに、リアルタイムで言葉を訳すプロです。しかし、通訳者が訳すのは**単なる「言葉」ではなく「意味と背景」**です。

専門用語、社内固有の表現、略語、プロジェクトの目的――それらの理解がないままでは、通訳者の訳もどうしても一般的・抽象的なものになってしまいます。

つまり、資料提供は通訳の精度と自然さを左右する鍵なのです。


■ こんな資料があると通訳は強くなります

以下のような資料を事前にいただけると、通訳者の準備が格段に深まります:

  • プレゼン資料(スライド・スピーチ原稿)

  • 過去の会議議事録や関連文書

  • 製品カタログ・技術資料

  • 業界特有の用語集や略語リスト

  • 参加者リストや肩書き、当日の進行予定

もちろん、**秘密保持契約(NDA)**にも柔軟に対応しておりますので、安心してご相談ください。


■ 「背景情報」も大切な通訳のヒント

会議の目的や背景、登壇者同士の関係性など、表に出ない情報も通訳者にとっては非常に重要です。たとえば:

  • 「今回の会議では交渉がメインになる」

  • 「この言葉には微妙な社内事情がある」

  • 「この発言者は専門性が高く話が早い」

といった情報があるだけで、通訳者は発言の「トーン」や「文脈」を読み取りやすくなります。


■ 通訳の成功は“準備”で決まる

通訳は一見すると即興のように見えますが、成功のカギは事前準備です。実際、優れた通訳者ほど、依頼者からの資料や情報を丁寧に読み込み、必要に応じてリサーチを行います。

だからこそ、ご依頼時に資料をご提供いただけるかどうかが、通訳の質を大きく左右します。


■ 最適な通訳サービスをご提供するために

当社では、ご依頼内容に応じて最適な通訳者を選定し、事前準備から当日の対応まで一貫してサポートしています。同時通訳、逐次通訳、オンライン通訳など幅広く対応しており、通訳内容に最適な機材の手配も可能です。

「初めての依頼で、どこまで準備すればいいのか不安…」という方も、どうぞお気軽にご相談ください。

 
 
 

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