なぜ同時通訳は通常2名以上で行うのか?
- dojitsuyakucom
- 5月28日
- 読了時間: 2分
〜プロフェッショナルの品質を支える体制とは〜
国際会議やシンポジウム、オンラインセミナーなどで活用される同時通訳。実際にご依頼をいただく際、「通訳者は1人で大丈夫ですか?」というご質問をいただくことがあります。
結論から申し上げますと、同時通訳は通常、2名以上のチームで対応します。今回は、その理由と背景についてご紹介します。
同時通訳は“高度な集中力”を必要とする業務
同時通訳は、話し手の発言をほぼリアルタイムで訳出する技術です。情報を聞きながら理解し、構文を組み立てて適切な訳語を選び、聞き手に伝えるという作業を、ほぼ同時に行います。
このような処理を長時間、途切れることなく行うのは、非常に集中力と体力を要する作業です。
通訳者は15〜20分ごとに交代
そのため、同時通訳では**2名1組(あるいは内容・時間によっては3名体制)**でブースに入り、15〜20分ごとに交代しながら対応します。交代中の通訳者も、次の担当に備えてメモを取ったり、話の流れを追ったりと、サポートに回ることが多く、チームとしての連携が求められます。
通訳の品質を安定して保つために
通訳者が疲労して集中力が落ちると、訳の精度やスピードが落ち、重要な情報の伝達に支障をきたす可能性があります。そのため、適切に交代を行いながら、一定のパフォーマンスを維持することが重要です。
コストを抑える方法はある?
「2名体制」と聞くと、費用面が気になる方もいらっしゃるかもしれません。ですが、通訳の品質は会議全体の印象や成果にも直結します。特に国際的な発信や交渉の場では、伝わる言葉を選び抜く通訳者の質とチーム体制が大切な投資となります。
案件によっては、短時間のセッションや一方向の講演のみの場合に限り、1名体制が検討可能なケースもありますので、まずはお気軽にご相談ください。
おわりに
同時通訳は、言葉のプロフェッショナルが協力し合いながら成立しているチームワークの仕事です。質の高い通訳を提供するために、私たちは経験豊富な通訳者を適切な人数で手配し、安心して任せていただける体制を整えています。
会議やイベントの規模、ご予算、使用言語などに応じて、最適な通訳体制をご提案いたします。どうぞお気軽にお問い合わせください。
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