英語ができる人がいても、なぜ通訳が必要なのか?
- dojitsuyakucom
- 5月9日
- 読了時間: 2分
〜“話せる”と“会議を成立させる”は少し違う〜
国際会議や海外との打ち合わせを準備していると、時々こんな声を聞きます。
「社内に英語ができる人がいるので、通訳は不要かもしれません」
もちろん、英語でコミュニケーションができることは大きな強みです。しかし実際には、企業や自治体の重要な会議ほど、同時通訳や逐次通訳が導入されるケースが少なくありません。
その理由は、「英語が話せること」と「会議を円滑に成立させること」が、実は少し違うからです。
“話すこと”と“聞き続けること”は別の負荷
英語ができる方でも、長時間の国際会議では想像以上に集中力を使います。
特に、
・専門用語が多い・複数人が発言する・オンライン通訳を併用する・議論のスピードが速い
といった場面では、理解するだけで脳の負荷が高くなります。
通訳が入ることで、参加者は“言語処理”ではなく、“内容の判断”に集中できるようになります。
母語のほうが、議論は深くなる
会議では、「正しく話す」よりも「自然に考えを伝える」ことの方が重要です。
同時通訳や逐次通訳が入ることで、参加者は母語で発言できるようになります。
すると、
・細かなニュアンス
・慎重な表現
・微妙な温度感
・即興的なアイデア
が出やすくなり、議論そのものが深くなるのです。
“理解したふり”を防げる
英語会議では、実は誰にも聞き返せず、なんとなく流れてしまう瞬間があります。
これは企業でも自治体でも珍しくありません。
通訳サービスが入ることで、
・情報の理解度が揃う
・認識違いを減らせる
・重要事項を確認しやすい
という効果があります。
特に意思決定を伴う会議では、この差は非常に大きくなります。
オンライン会議ほど通訳の価値が出ることも
ZoomやTeamsを使ったオンライン会議では、
・音声が不安定
・発言が重なる
・空気感が読みにくい
といった難しさがあります。
こうした場面では、オンライン通訳が“交通整理役”のような役割を果たすことがあります。
単なる翻訳ではなく、会議を成立させるサポートでもあるのです。
まとめ
英語ができる人がいることと、通訳サービスが不要であることは、必ずしも同じではありません。
同時通訳・逐次通訳・オンライン通訳は、
・理解を揃える
・議論を深める
・会議をスムーズに進める
ための“環境整備”に近い存在です。
特に企業の重要会議や自治体の国際案件では、「誰かが英語を話せるか」ではなく、“全員が同じ理解で議論できるか”が重要になります。
通訳は、そのための見えない土台なのです。

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